MARUKA WOOD WORKS

日常という宝物

2018/10/26 10:10:46

日常という宝物

今年も残り2か月と数日。

平成という年号も来年の春には終わりを告げます。

いろんなことがあったこの一年。

今年ほど、日常のありがたさを感じたことはありません。



先の豪雨で、被災された数件のお客様から家具をお預かりしました。

大切にお使いいただいた家具が、土砂に埋まったり、

水に浸かったり。

どこまで直せるかはわかりませんでしたが、

道が開通してすぐにお引き取りに上がりました。

お家を直されたりもあるので、お預かりして乾かすところから始めました。

水屋をお預かりした方、

TVボードとキッチンボードをお預かりした方、

テーブルをお預かりした方。

それぞれに被害の大きかった地域の方でした。

幸い、どの家具も無垢板で製作しておりましたので

時間はかかりましたがほぼ直すことができました。

以前、マルカが台風で店内が浸水した折に

ほとんどの家具を直すことができたので、

ご相談くださいとHPでお知らせしたところご連絡いただいたのですが、

この度は、土砂に埋まったり、

泥水に浸かったりと、

マルカでの被害と状況が違い、

お預かりはしたものの、少し不安でした。

長い時間水に浸かっていたものもあり

水分が抜けるまでに長い時間がかかりました。

まず、テーブルが直りお客様のもとへ

来週ようやく水屋がなおりお客様のもとへお届けできそうです。

あとはもう1件。

お客様もお家の工事などが終わられ、少しずつ元の暮らしを

取り戻されていく方も出てこられました。


ご来店される方も、「被災してね…。少しずつ暮らしを再建していこうと思ってね」

とお話いただく方もいらっしゃいます。

まだまだ、そこまでは程遠い方も多くいらっしゃいます。

一日も早く、広島中が笑顔で暮らせる

尊い"日常"を取り戻せることを心から願います。


家具を託してくださったお客様も

大事にしてこられた"日常"を、

思い出の詰まった家具を、

ひとつでも救えないかと思って

ご連絡いただいたのだと思います。

お客様のもとへお返しできて本当に良かった。

またこれからも大事にお使いいただけたら…。

そう願っております。